サンドブラスト工法
サンドブラストってどんなのですか?
よく聞かれるのですが
サンドブラストは
砂状の研磨材を使ってガラス等の表面を削っていきます。
研磨剤の大きさや、表面に吹きかける圧力の違いで
削れかた(彫り方)が変わってくるのですが
これはもう経験値でしか答えのない作業です
工程をご紹介
研磨するまでの工程をご紹介します。
ピアノ発表会の記念品を作成させて頂いた
ふるもりポポピアノ様のマグカップの工程です。
①デザイン作成
デザインは手書きでもOKですが、基本は白黒です。
私の場合はIllustratorやphotoshopを使って作成します。
作成したデザインは転写するためにトレーシングペーパーに印刷します。
②マスク作成
次にマスクを作成します。
マスクとは・・分かりやすく言えば・・カメラのフィルムのようなもので
機械を使って、原稿をフィルムに焼き付けます。
原稿を置いたら,特殊な光をあてて
三重構造になっている表面1枚のフィルムだけを剥がします。
③現像(洗い出し)
一番気を使う場面です。
これの成功、失敗が後の作業に大きく影響してしまいます。
先程の工程で色が白くなっている部分が削る部分ですが
このままだと削る事が出来ないので
アルカリ水溶液で白い部分だけを溶かしていきます。
これが季節によって溶解の仕方が違うので
温度調節や浸す時間を考慮しなければいけません。
綺麗に溶解できたらこんな感じです。
後はマスクをしっかりと乾燥させていきます。
④マスクの貼り付け
あらかじめ専用の糊を貼っておいた素材に
マスクを貼ります。
緊張の瞬間です・・よがんだりすれば即アウト!・・・^^;
マグカップやコップ等の丸みを帯びたものは
貼り付けが難しいので、切込みをいれて貼りやすくします。
ですので、一般的には面積の狭い彫り方をします。
が、私はいつも限界ギリギリまで挑戦(笑)
青い部分をピッタリと貼り付けるので綺麗に押していきます。
平面の場合はヘラで押していくので失敗は少ないです。
綺麗に貼り付けたら、三重構造の1枚を剥がします。
真ん中にあったフィルムだけが残った状態です。
これで青い部分は削れない
マスクの無い部分は削れます。
⑤養生
写真を取るのを忘れてしまった~
マスクの無い部分は削れてしまうので、削りたくない部分を養生します。
これが2番目に大切な作業です。
甘い養生をしてしまうと、研磨時に剥がれて余計な場所が削れてしまい、
ここまでの工程が全て水の泡となってしまいます。
⑥ブラスト(研磨)
これも作業中の写真が取れなかったので
また次の機会に・・・
最後はブラストしていくのですが
この機械の中に素材をいれて、丸い穴から手をいれ
四角い覗き窓から研磨具合を見ながら
調節してブラストしていきます。
⑦完成
いよいよ完成です!
養生を外して、研磨剤やマスク、糊を綺麗に洗い流していきます。
乾くまでは完成度は確認出来ないので、この瞬間もドキドキです。
と以外と長い工程を得て完成します。